MSR+ #04 活動を終えて(現地メール報告)

24日(水)、ボランティア3日目は、早股地区の残り46件へのEM散布でした。

4チームに分かれたわたしたちを、前日から引き続き地区長さん以下4名の地域の皆様がご案内くださいました。中でもお一人の方は自ら軽トラと動噴(動力噴霧器)をご持参くださり、散布にご協力くださいました。

 

 前日と同じく500坪を超えるような広い農家もありましたが、3日目の慣れと地域の皆さんのご協力によって、午前中だけで40件のお家に散布することができました。そして昼食後、残り6件と地域のグループホーム、最後に3日間昼食や休憩でお世話になった早股下一地区集会所の掃除と周囲へのEM散布を経て、午後3時前には早股地区144件全世帯へのEM散布という今回の全作業を終了することができました。

 最後に集会所を出発する際、地区長さんから「今回ボランティアに参加された方の名前と住所を教えてほしい」と言われました。「自分たちはこれから農家として復興していく。その時に、できた野菜を送りたい、この土地の野菜のおいしさを知って、広めてほしい。そして、また、復興したこの土地を見に来てほしい」ということでした。

東北の地に来て13年目になりますが、東北の、しかも農家の方々が、よそから来た人にそう簡単に心開くことはないことをよく知っています。にもかかわらず、早股の方々はわたしたちの活動をとても喜んでくださいました。そのことに驚きと、また感動を覚えています。

 わたしたちは、作業が終わって家に帰れば、震災前と同じそれぞれの日常が戻ってきます。けれど被災者の皆さんには、復興生活そのものがまだまだ続く厳しい現実の日常です。

 その痛みは直接的被災者ではないわたしたちには決して理解できるものではありません(同じ宮城県に住んでいるわたしにとってもそれば同じです)。被災者の皆さんは誰よりもそれをわかっていらっしゃいます。それでもなお、わたしたちの小さな、つたない奉仕を喜んでくださった早股地区の皆さんとの出会い、震災がなければおそらくありえなかった出会い、これをわたしたちは大切にしていかねばならないと思いました。

 夕食後、先に帰られたメンバーを除く一人ひとりが感謝・感想を分かち合いました。そこでは異口同音に「お手伝いに来た自分たちが励まされた、力づけられた」という声があがりました。そして早股地区の皆さんと、また今回のメンバーとの出会いを感謝する声がありました。

 

 イエス様は言われました。「祭りが最も盛大に祝われる終わりの日に、イエスは立ち上がって大声で言われた。『渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その人の内から生きた水が川となって流れるようになる』」(ヨハネ7章37、38節)。

 今回のボランティアという、被災地の方々にとっても、わたしたちボランティアにとっても「祭り」(=特別なできごと)は明日で終わります。しかし大事なことは、祭りの終わりから始まるのです。すべてを押し流す津波ではなく、すべてを生かす生きた水の川(ああ、それはEMにもとてもよく似ています)がここから流れ始めるのです。

 

 今回、初めてMRS+の全日程を一緒に参加することができ、本当に感謝でした。このよい流れを次週のNo5に引き継いでいけますように。次週は、センターの地元下野郷地区でのEM散布です。ここでもまたよりよい関係を紡いでいくことができるように祈ります。そして皆さんもお祈りください。 

平島 望師 (キリスト塩釜ともしびチャペル)

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    Tristram (日曜日, 22 7月 2012 19:33)

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