岩沼からの手紙 特別号

MSR+の活動が開始されてから4年が経過した。震災後、「5年は続けるように」と言葉を受けて開始された活動は、その5年目の年を迎えている。少なくとも5年は続けられるようにと祈り続け、細い糸を紡ぐような中で何とか守られ、支えられ、主が共にあることを感じてきた日々を重ねてきたが、当初目指していた期間が迫るにつれて“今後”を考えさせられている。


5月の中頃に、これまで活動に深く関わってきた者達で集い、今後の展望について語り合った。その中で中心となった話題が岩沼チャペルの形成だった。これまで毎月第二聖日に礼拝を捧げてきたが、それ以外に教会的な活動は何もできていない。そのような中で、より具体的に教会を形成していくためには何をすればいいのか、そのことが特に課題として示された。案は幾つか挙がり、その案が現実となるのかは今後次第だが、言えることは、これまでがそうであったように主が為すのでなければ、願う物事は形となり得ない。語った夢のために祈り、主に委ねていく日々を重ねて行こう。


6月の礼拝は他教団の牧師を呼んで捧げられる。津波の被害にあった経験を通して御言葉を紡ぐその方が、教会として恵みを届けるのに相応しい方であったので、その礼拝の場を岩沼全域に告知し、岩沼チャペルの活動を主の働きを行う者としてより公にしていこうとしている。新聞折り込みで行われたその周知がどのような結果を生み出すのかはわからないが、イエスの弟子のように隠れずに語ることを続けなければならない。その礼拝がどうなるのか、祈り心から主に委ねよう。